バイクライディングをつかさどる、基本的な能力。
重心力とは、自分の重心の位置を認識し、それを自由に移動させる能力を言います。バイクを操る時、ライダーは自分の重心を移動させる事で、鋭く曲がったり、安定した加速、減速を行います。ライディングテクニックの根幹となる部分です。ほとんどのライダーが、自然とこの能力を身につけていますが、それをより強化することで、ライディングを一段階レベルアップさせることができます。
重心力のトレーニング
重心力とは、要するにバランス力とも置き換えられます。
今まで、このサイト内でバランス力を鍛えるトレーニングをいくつか紹介してきました。（管理人がはまってるトレーニング スタビライゼーションやこの冬の教科書「筋肉・バランストレーニング」参照）
ただ、重心力との違いは、自分の位置を明確に意識するという事です。
普通のバランストレーニングは、左右のふらつきなどを修正するトーレニングですが、今自分の重心がどこにあるかを認識するセンサーも合わせた能力を指します。
このセンサーがライダーにとって重要になります。
自分の認識とは、意外と違う重心位置
コーナリング時にバイクを倒すときや旋回中に、思ったほど曲がらない、イメージしてるラインと違うと思ったことがあるはずです。
人間のバランス力は優秀で、バイクを寝かした状態のとき、バイクの上でライダーの体のバランスがやや不安定になります。これを無意識にステップやハンドル、外足に力を入れることで、安定させようとします。しかし、これはバイクの旋回とは無関係で、無意識に内側に置いたはずの重心を真ん中や外側、前後にも移してしまいます。
こういったことを修正するために、自分の重心を鋭く認識、修正する力、重心力がライダーには必要なのです。
